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会社設立を士業に頼むときの費用と流れ|報酬の幅がどこから出るのかを比較する

会社設立を士業に頼むときの費用と流れ|報酬の幅がどこから出るのかを比較する|会社設立のおすすめ比較

本サイトは広告およびアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。掲載している料金・条件は各社の公式サイトで確認できた範囲のものです。順位・評価は当サイトの調査基準によるもので、最新の内容は公式サイトでご確認ください。

この記事は「司法書士の報酬に10倍の差があるのはなぜか」が気になっている人に向けたものです

会社設立の代行を探していると、報酬が8,000円台の事務所と、88,000円の事務所が並んで出てきます。同じ「司法書士による会社設立」なのに10倍の差。手を抜いているのか、それとも何か違うのか。気になって当然です。

結論から言えば、含まれている作業が違います。書類の作成だけを引き受けて登記は本人が出す形と、登記申請の代理まで含めて法務局とのやりとりも引き受ける形。この2つは、同じ言葉で説明されていても中身が別物です。

この記事では、報酬の幅がどこから出るのかを分解し、依頼から登記完了までの流れとあわせて比較します。会社設立のおすすめを費用で選ぶなら、金額の裏にある作業量を知っておいてください。

この記事は2026年8月時点で確認できた内容をもとにしています。金額や制度は変わることがあるため、実際の手続きの前に一次情報でご確認ください。

報酬の幅は、含まれる作業の幅です

士業の報酬の幅を示したイラスト

まず、公式サイトに報酬を明示している事務所の金額を並べます。この差の理由を、そのあと分解していきます。

報酬を公式サイトに明示している事務所(2026年8月時点)
サービス代行手数料株式会社の総額対応範囲登記までの日数
会社法人センター
井坂司法書士事務所&行政書士井坂事務所/司法書士・行政書士
8,360円(税込)175,360円〜(公証役場手数料17,000円〜+登録免許税150,000円+手数料8,360円)定款作成・認証と設立登記書類の作成代行2〜6営業日で設立完了
会社設立サポート事務局
行政書士法人東京総合行政事務所/司法書士・行政書士
株式会社48,000円(フルサポート)/35,000円(バリュー)、合同会社45,000円(フルサポート)/35,000円(バリュー)250,000円(フルサポート)/237,000円(バリュー)フルサポートプランは法人開設届と1年間の法務顧問を含む7営業日(フルサポート)/3営業日で書類納品(バリュー)
会社設立完全代行ネットテラス
司法書士・行政書士みなづき法務事務所/司法書士・行政書士
株式会社38,000円/合同会社35,000円257,850円(公式サイト表示。報酬54,800円+登録免許税等203,050円の内訳で掲載)会社設立登記まで。設立後の税務は公式サイトに記載なし公式サイトに記載なし
行政書士しのはら事務所
行政書士しのはら事務所/司法書士・行政書士
合同会社の電子定款作成 5,500円(税込)。株式会社は公式サイトに記載なし公式サイトに総額の記載なし合同会社の電子定款作成が中心。税理士・司法書士・社労士の紹介も可通常は即日〜翌営業日以内に電子定款を送付
会社設立ひとりでできるもん
株式会社ユーモアプラス/司法書士・行政書士連携型
株式会社 3,850円/合同会社 2,200円(アプリ利用料)公式サイトに総額の記載なし登記書類の作成支援(設立・変更)公式サイトに記載なし
行政書士なのはな法務事務所
行政書士なのはな法務事務所(山本大介)/司法書士・行政書士
株式会社:定款認証22,000円〜/節約設立44,000円/フルサポ88,000円〜。合同会社:電子定款22,000円〜/フルサポ77,000円〜公式サイトに総額の記載なし定款作成・認証・登記申請(プランによる)公式サイトに記載なし
シルク司法書士事務所
シルク司法書士事務所/司法書士・行政書士
株式会社 88,000円(税込)/合同会社 77,000円(税込)司法書士報酬88,000円+公証人手数料約52,000円+登録免許税150,000円+登記事項証明書520円ほか設立登記の代理申請から10日前後で登記が完了
司法書士森成事務所
司法書士森成事務所/司法書士・行政書士
株式会社110,000円〜/合同会社88,000円〜公式サイトに総額の記載なし(見積り対応)株式会社・合同会社・一般社団法人などの設立および各種登記手続。オンライン打合せに対応公式サイトに記載なし
司法書士なみき事務所
司法書士なみき事務所/行政書士&国際貿易Nmk事務所/司法書士・行政書士
株式会社・合同会社とも 登記申請49,000円+定款作成50,000円=99,000円公式サイトに総額の記載なし会社設立登記と定款作成。対応地域は首都圏・関東公式サイトに記載なし

報酬2,200円から88,000円まで並んでいます。対応範囲の欄を見ると、違いが分かります。2,200円や8,360円は「書類の作成」、88,000円は「登記の代理」。この言葉の違いが、そのまま金額の差です。

書類作成型(数千円〜1万円台)入力した内容から定款と登記書類を作ります。電子定款は提携する行政書士が担当。登記の申請は自分で法務局に出します。補正が出たら自分で対応します。
登記代理型(5万〜10万円弱)定款の作成と認証から、登記申請の代理まで引き受けます。法務局とのやりとりも事務所が行います。補正が出ても事務所が対応します。

もうひとつ、報酬の差を生んでいるのが相談の量です。書類作成型は、入力された内容をそのまま書類に落とし込みます。事業目的をどう書くか、資本金をいくらにするか、といった相談は範囲に入っていないことが多いはずです。登記代理型では、こうした相談に応じてくれることが一般的です。会社設立が初めてで決めきれないことが多いなら、相談ができる形のほうが結果的に早く進みます。

どちらがおすすめかは、法務局に行く時間を取れるかどうかで決まります。平日の日中に半日空けられるなら書類作成型、それが難しいなら登記代理型。会社設立の比較としては、この線引きがいちばん実用的です。

出典法務局「商業・法人登記の申請書様式」

報酬に含まれるものを項目で確かめる

報酬に含まれる項目を示したイラスト

見積もりを比較するときは、次の6項目が含まれるかどうかを確かめてください。ここがそろえば、金額を並べる意味が出ます。

確かめる6項目

  • 定款の文案の作成(事業目的の表現の相談を含むか)
  • 電子定款での作成(別料金かどうか)
  • 公証役場での認証の代行(自分で行く必要があるか)
  • 登記申請書と添付書類の作成
  • 法務局への登記申請の代理
  • 登記完了後の登記事項証明書・印鑑証明書の取得

このうち2つ目と5つ目が、金額に大きく効きます。電子定款が別料金なら3,000円から5,000円ほど。登記申請の代理が含まれるかどうかで、報酬は数万円変わります。

6つ目も意外と手間です。登記が完了したあと、法人口座の開設や許認可の申請で登記事項証明書と印鑑証明書が何通も必要になります。これを取りに行くのも平日の日中の作業です。ついでに取っておいてもらえるなら、その手間が省けます。

6項目のうち、どれを自分でやってもよいと思えるかを先に決めておくのがおすすめです。全部任せたいなら登記代理型、書類さえあれば自分で動けるなら書類作成型。この判断ができていれば、見積もりを見た瞬間に候補を絞れます。

含まれるかを確かめる
見積もりに含まれるかどうかを確かめる項目(2026年8月時点)。

出典法務省「商業・法人登記のオンライン申請について」

依頼から登記完了までの流れ

会社設立の依頼から完了までの流れを示したイラスト

実際に依頼するとどう進むのか、順を追って見ていきます。自分がやることが残る工程もあるので、そこも一緒に示します。

依頼から登記完了まで
士業に依頼した場合の一般的な流れ(2026年8月時点)。

所要期間の目安としては、依頼してから登記の申請まで1週間から2週間、そこから登記の完了まで1週間から10日というのが一般的な感覚です。つまり、問い合わせから登記事項証明書が取れるようになるまで、3週間前後を見ておくと安心です。急ぐ事情があるなら、最初の問い合わせでその旨を伝えてください。

この流れでどうしても自分に残るのが、印鑑証明書の取得と資本金の払込みです。どの事務所に頼んでもここは代行できません。会社設立の日程を組むときは、この2つを先に片付けておくと全体が早く進みます。

印鑑証明書についても補足しておきます。発行から3か月以内のものが求められるのが通常なので、早く取りすぎても使えなくなります。依頼する事務所が決まってから取りに行くのがおすすめの順番です。発起人が複数いる場合は、全員分がそろうまで先に進めないので、早めに声をかけておいてください。

資本金の払込みには順番の決まりがあります。定款を作成した日より後の日付で入金する必要があるため、先に入れてしまうとやり直しになります。事務所から指示があるはずですが、自己判断で先に入金しないようにしてください。

出典法務省「株式会社の設立手続(発起設立)について」

実費と報酬を合わせた総額で比べる

実費と報酬を合わせた総額を示したイラスト

報酬の比較ができたら、実費と合わせた総額に直します。会社設立で実際に支払う金額はこちらです。

書類作成型に依頼した場合の総額(例)
報酬8,360円の事務所に依頼した場合の総額(株式会社・資本金100万円未満・電子定款、2026年8月時点)。
登記代理型に依頼した場合の総額(例)
報酬88,000円の事務所に依頼した場合の総額(同じ条件、2026年8月時点)。

総額で見ると、17万5,360円と25万5,000円。差は約8万円です。報酬だけを比べると10倍の差でしたが、総額では1.45倍に収まります。会社設立の費用を比較するときは、この見え方の違いを覚えておいてください。

この見え方の違いは、会社設立のおすすめを紹介する記事を読むときにも効いてきます。「報酬0円」「業界でいちばん安い」といった言葉は報酬の部分だけを指していることがほとんどです。総額に直すと差はずっと小さくなります。金額の大小に驚く前に、何の金額なのかを確かめてください。

8万円で買えるのは、法務局に行く手間と、補正が出たときの対応と、書類の不備を心配しなくてよい安心感です。高いと見るか妥当と見るかは、自分の時間の使い方次第です。

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※ 弊社調べによるものです。掲載内容および順位は定期的に変わります。本サイトは広告およびアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

出典日本公証人連合会「Q3. 定款の認証に要する費用、株式会社設立の費用等はいくらですか。」

合同会社なら、報酬も実費も下がります

合同会社の場合の費用を示したイラスト

ここまで株式会社を前提にしてきましたが、合同会社なら金額はかなり下がります。定款認証の手続きそのものがないためです。

実費は登録免許税の6万円だけ。公証人に払うお金も、謄本代もかかりません。報酬についても、認証の代行という工程が減るぶん、株式会社より安く設定されているのが一般的です。この記事の比較表でも、合同会社の報酬は株式会社より低くなっています。

報酬込みの総額(書類作成型に依頼した例)
株式会社と合同会社を、報酬込みで比較(電子定款・資本金100万円未満、2026年8月時点)。

報酬の差についても触れておくと、合同会社のほうが安いのは工程が少ないからです。定款の認証がないので、公証役場とのやりとりが発生しません。事務所側の作業量が減るぶん、報酬も下がるという素直な関係になっています。

この差を見ると、費用だけなら合同会社が圧倒的におすすめに見えます。ただし会社形態は費用だけで決めるものではありません。株式による資金調達ができるかどうか、対外的な見え方、将来の組織の広げ方。これらを含めて比較してください。

合同会社を選ぶ人におすすめしたいのは、設立費用の差だけでなく、設立後の手間の差も見ておくことです。合同会社は決算公告の義務がなく、役員の任期もありません。株式会社では役員の任期が満了するたびに重任の登記が必要で、そのつど登録免許税と報酬がかかります。長い目で見た比較をすると、判断が変わることがあります。

なお、合同会社でも電子定款は必要です。紙の定款なら収入印紙4万円がかかるので、この点は株式会社と同じです。合同会社の設立で電子定款を扱えるかどうかは、事務所やサービスによって違うので確認してください。

出典中小企業庁「会社設立時の登録免許税の軽減について」

追加費用が発生しやすいところ

追加費用が発生する場面を示したイラスト

見積もりどおりに終わらないことがあります。追加費用が発生しやすいのは、次のような場面です。

追加になりやすい4つ

  1. 発起人や役員が多い:書類の数と押印の箇所が増えるため、人数に応じた加算がある事務所があります。
  2. 急ぎの対応:通常より短い日程を希望すると、特急料金が設定されていることがあります。
  3. 出張や立会い:公証役場や法務局への同行、金融機関との面談への同席などは、別料金のことがあります。
  4. 内容の変更による再作成:定款を作ったあとに商号や事業目的を変えると、作り直しの費用が発生することがあります。

4つ目は自分で避けられます。商号・本店・資本金・事業目的・決算月の5つを、依頼する前に固めておくこと。これだけで再作成の費用は発生しません。会社設立のおすすめの準備として、この5つは紙に書いてから相談に行ってください。

1つ目の人数についても、事前に伝えておくのがおすすめです。見積もりの段階で「発起人は3人です」と言っておけば、その前提の金額が出てきます。あとから人数が増えると、見積もりの作り直しになります。

依頼前に固めておく5つ
依頼する前に決めておくこと。

出典法務省「オンライン登記情報検索サービスを利用した商号調査について」

よくある質問

士業への依頼についてのよくある質問のイラスト

報酬はいつ払うのですか

事務所によります。着手時に全額、着手時に一部で完了時に残額、完了時に一括など、いろいろな形があります。登録免許税などの実費は、登記申請の前に預けることが多いようです。支払いの時期も見積もりのときに聞いておくと、資金繰りの予定が立てやすくなります。

複数の事務所に見積もりを頼んでもよいですか

問題ありません。会社設立の代行は比較検討されることが前提のサービスです。3社ほどに同じ条件を伝えて見積もりを取れば、範囲と金額の関係が見えてきます。伝える条件は、会社形態・資本金・発起人の人数・希望の設立日の4つでほぼ足ります。この4つをそろえて聞けば、返ってくる見積もりも比べやすい形になります。

途中でキャンセルできますか

着手前なら費用は発生しないのが通常です。着手後は、そこまでの作業に応じた費用を請求されることがあります。契約の前に「着手後に取りやめた場合はどうなりますか」と確認しておいてください。

登記が終わったあとも相談できますか

登記に関することなら相談できます。ただし税務の相談は司法書士や行政書士の業務ではないので、税理士に聞くことになります。設立後の税務まで見てほしいなら、最初から税理士法人に頼むほうが窓口がひとつで済みます。会社設立のおすすめの選び方として、この点も比較の材料になります。

報酬が安いところは、質も低いのですか

そうとは限りません。範囲を絞ることで安くしている事務所が多く、その範囲内の仕事の質が低いという話ではありません。会社設立の登記は定型的な部分が大きいので、範囲さえ合っていれば安いところで問題ないことが多いはずです。ただし、複雑な事情がある場合は相談に乗ってもらえる範囲も確かめてください。

出典日本司法書士会連合会「日本司法書士会連合会」

まとめ|報酬の差は範囲の差。総額に直して比べる

士業の費用と流れのまとめイラスト

会社設立を士業に頼むときの報酬は、数千円から10万円弱まで幅があります。この差は、書類作成だけか登記の代理まで含むかという範囲の差です。

この記事で押さえたこと

  • 書類作成型は数千円〜1万円台。登記は自分で法務局に出す。
  • 登記代理型は5万〜10万円弱。法務局に行く必要がない。
  • 見積もりは、定款・電子定款・認証・登記書類・登記の代理・証明書取得の6項目で確かめる。
  • 実費と合わせた総額に直すと、報酬10倍の差も総額では1.45倍程度になる。
  • 商号・本店・資本金・事業目的・決算月を先に固めれば、再作成の追加費用は避けられる。

金額は2026年8月時点で各事務所の公式サイトに表示されていたものです。料金は変わりますので、依頼の前に最新の表示をご確認ください。手続きの内容については、法務局と公証役場の案内もあわせてご覧ください。

出典法務省「登記・供託オンライン申請システム」

金額ではなく、含まれる作業で比べてください

報酬に10倍の差があっても、含まれる作業を並べれば納得できる説明がつきます。安いところは範囲が狭く、高いところは範囲が広い。ただそれだけのことです。

自分がどこまでを人に渡したいかを決めてから、その範囲を扱っている事務所を探してください。範囲がそろえば、金額の比較にはじめて意味が出ます。会社設立のおすすめを選ぶ手順としては、これがいちばん確実です。

依頼先の選び方や、司法書士と行政書士の違いについては、同じカテゴリーの別の記事で扱っています。あわせてご覧ください。

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この記事の編集体制
合同会社FIELDの関連会社である会計事務所および税理士法人と内容を確認しながら編集しています。各サービスの料金・条件は、公式サイトの表示を確認できた範囲のみ掲載しています。
記載している金額・期間・制度は2026年8月時点で確認できたものです。制度は変わることがあるため、手続きの前に法務局・公証役場・税務署などの一次情報をあわせてご確認ください。判断に迷う点は、税理士・司法書士・行政書士などの専門家や所管の官庁にご相談ください。

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